こんにちは。
今日は「珍しい」針葉樹の杢の板をご紹介いたします。
でも、その前にそもそもなぜ、珍しいのか?
お伝えさせてください!
よく杢が出る木として有名なのは、縮杢や波杢の「トチ」「ミズメ」、玉杢の「ケヤキ」、瘤杢の「ポプラ」などなどが知られています。
これら全て広葉樹なんです。
杢ができるのは、「樹木が正常な状態に保とうとするとき」にできます。
例えば、風に煽られたり、雪で重みがかかったりすることや、病気にかかったりと理由は様々です。
それこそ、光を求めて枝を伸ばすとバランスを保とうとする。
そんなことでも、その力がかかった部分に杢ができたりします。
反対に比較的まっすぐに育つ性質を持つ針葉樹は杢ができにくいのです。
ただ杢が出にくいというだけで全くでないということはありません。
なので、今日紹介する針葉樹の板は「珍しい」のです!
まずはこちらの「スギ」をみてください。
耳側にギラギラと杢が入っているのが分かるでしょうか?
かなり細かく入っていて、綺麗ですよね!
続いて、こちらは「ヒノキ」です。
こちらはほぼ全面に杢が出ており、樹種名を疑うほど綺麗です。
これが一枚板のテーブルサイズあるとトチにも代われるような人気を博すこと間違いないでしょう。
ついでに、一般的なスギとヒノキで比べてみましょう。
一般的なスギやヒノキは木目がまっすぐ伸びているのがよくわかります。
一方杢がある板は木目がまっすぐ伸びているのかわからないぐらいの杢がはいっています。
比べてみると一目瞭然ですね。
普段から一枚板に関わっている、針葉樹で杢がある板を見ると「おお!!」とテンションが上がります。
なかなか巡り合うことがないので、もし見かけた際はぜひ珍しいものだとまじまじ鑑賞してもらうのもいいと思います。