完成までを追え!職人技の加工で甦るスギ編

前回に続き、今日は同じ場所に納品させて頂いたスギをご紹介。

このスギも長さ4m、幅1m以上、厚み10cmと大迫力サイズとなっております。

職人の技が光る加工現場


このスギは、前回のブビンガより長さは2m短く、同じ場所に加工に出すことも考えたのですが…
スギは柔らかい木の為、運搬の際に簡単に傷がついてしまうことが懸念されたので、大型の機械を使わずに手で仕上げることのできる職人をよび、原板倉庫内で加工。

まずは形を成型します。
手作りの平行が出せる定規を専用で作ってもらい、カット。
(専用の定規の写真撮り忘れました…)

木口を平行出すために切り落とした方はペラペラです。
職人技が光ります。



その際の様子を少し動画に撮ってあるのでご覧ください。

その後サンダー、仕上げと職人の手作業でここまで綺麗に仕上がりました。

ブビンガ同様加工は大変でしたが、職人の機械にも引けを取らない技術です。
加工には何度かお邪魔しましたが、サイズが大きいためいつまでかかるのか分からない様な気が遠くなるような加工だと思いましたが、本当に丁寧に仕上がりました。

最後に塗装。
塗装するとすぐに色が変わり、削った後割と白っぽく見えていたスギも、迫力を感じるほど立派に見えます!!

全面塗り終わると塗装前との違いを目で見ているのもあり、迫力を感じますよね!!

角の面取りも本当に綺麗です。

建物の完成を待ち1年半寝かせ…


スギの納品は建物が完成後のため、そのままヤマガタヤ産業の原板倉庫で1年半ほど寝かしました。
柔らかい木なので、少しでも硬いものがあたるとすぐに傷がついてしまうことから、現場にはスギはパレットの上の合板に置き、上からも合板で挟んでブルーシートをかぶせ、などなど‥‥厳重に保管。

加工後は搬入するまで最新の注意を払いました。

念願の納品。


納品は6人がかりで設置。

スギは軽いといわれますが、長さも幅も厚みもあるとそんな簡単には動かせません。
また柔らかいため傷がつかない様、慎重に納品しました。

設置後の写真はこちら。

18人もの人が座ることのできる大テーブル。
スギの木目が樹齢100年越えを思わせる堂々たる佇まいです。

なかなかこのようなスケールの大きい板を仕上げから納品まで見る機会はないため、
記事にするためとはいえ密着出来ていい経験となりました。

ありがとうございました。