こんにちは。
今日は「含水率計」について少しご紹介したいと思います。
皆さん、含水率計ってご存じですか?
物にどれぐらいの水分が入っているのか調べる機械なのですが、
板蔵スタッフはこの機械を基準に最終的な乾燥具合を確かめております。
スタッフの中には「含水率測定責任者講習会」に参加した者がおり、せっかくですのでそこで得てきた知識と、含水率計についてご紹介したいと思います。
含水率とは、
木材が完全乾燥しているときを0と考え、どれぐらいの水分を含んでいるか数値で表される値です。
なぜ乾燥していないといけないのかは、ここでは口をすっぱくして言っておりますが、乾燥しないと使えないの?と疑問に思われる方はこちらの記事をご覧ください。
では、今日はどれぐらいの数値で乾燥しているといえるのかご紹介していきます。
木材はたくさんの水分を含んでおりますが、完全乾燥しきることはほぼありません。
外気に触れているともちろん少なからず含水率の変動があります。
季節やその土地によって違いますが、一般的には15.2%ほどで含水率が落ち着いてくると思われます。
ちなみに人間だと75%以上の数値がでます。
なかなか文章だけではわかりづらいと思いますので、今回は板蔵の在庫の板で、1年事に表にまとめてみました。
試したのは同じ樹種でテーブルサイズの1800×800×50に近い板を測りました。
年数 / 樹種 | ケヤキ | ウォールナット | トチ |
2020年 | 76 | 70 | 54 |
2019年 | 21 | 25 | 28 |
2018年 | 17 | 14 | 15 |
ずっと同じ場所にものがあり続けることは板蔵の在庫ではないことや、厳密にサイズが同じではないこと等問題はありますが、参考までに見て頂けるといいかと思います。
基本的には15%以下であればあまり問題視することはなく、20%前後となると人工乾燥に入れて様子をみて、30%以上だと未乾燥と分かっている方(自社の倉庫で寝かしてから使います等)にしか販売をしておりません。
一枚板をご提案させて頂く際はこちらで確認をしておりますので、問題はないのですが、ご自身でサイト等で選んで頂く際はそういった板もあるという認識をして頂けますと幸いです。
よろしくお願いいたします。