希少樹種!黒柿について

こんにちは。

少し前に入荷したクロガキの杢が綺麗に入っていたので、今日は「黒柿」についてご紹介したいと思います。

黒柿というのはカキノキ科カキノキ属の「カキノキ」の中でも黒くなっているものだけが「黒柿」と呼ばれます。
日本では柿といえば秋に馴染みの深い果実ですが、このカキノキと同じ木です。

カキノキは全ての木が黒くなるわけではなく、基本は白木です。
カキノキが持っているタンニンが影響して、稀に黒くなることがあります。

この黒色というのもの、まるで墨を流したような、墨で描いたような黒色が入り、かなり魅力的です。
今回入荷したクロガキもかなり綺麗に杢が入っているものがありますので、ぜひチェックしてみてほしいです!


また、立ち木の状態で中が黒くなっているのかどうか分からないので、伐ってみて初めて黒柿であるかどうかが分かります。

カキノキ自体も大きくなる木ではないため、そもそも全てのカキノキが黒くなるわけではないうえに、
採れる量も少ないため、希少価値の高い木材として認識されているのです。

実際に黒色の入り方も板によって様々です。

左の様に中心部だけ墨を流したように真っ黒になっているものもありますが、
右の様に線状になっていることもあります。

同じ樹種でも、これだけ個性が違うと違う木の様にも思えますよね。
一枚板は、同じ樹種でも色や木目、杢などで特徴が違うのが魅力だったりしますが、天然木らしさをより感じられるのは黒柿かもしれません。
板蔵の在庫の板では、現在27枚あるので、ぜひ見比べてみて下さい!!

ちなみに、一番価値が高いとされるのは「孔雀杢」と呼ばれ、名前の通り孔雀の羽の模様に似た柄が入ることがあり、かなり希少価値が高く、市場でも高額で取引されています。

板蔵のクロガキをまとめてみたい方は、こちらから♪