リニューアルした「HARIWOOD」をご紹介

今回は、板蔵ファクトリーの天然木デザイン突板シリーズ「HARIWOOD(貼りウッド/ハリウッド)」が、WEBページとツールまわりを含めてリニューアルしたタイミングに合わせて、その魅力をご紹介したいと思います。​

HARIWOODってどんな突板?​

HARIWOODは、ドアや壁、建具、家具などの表面材として使う「天然木のデザイン突板シリーズ」です。 木を細かくスライスした突板を合板やMDFなどの下地に貼ることで、無垢材に比べて素材を歩留まりを高めながら、本物の木目の表情を楽しむことができます。​​
名前の由来は「貼り+WOOD」で、世界中から集まった個性豊かを、ハリウッドのスターのように色々したいという想いが込められています。​

一般的な突板は「きれいなまっすぐの木目」を優先して選ばれるため、曲がり杢や縮杢などの「クセのある木目」は弾かれてしまう事がほとんどです。​​

銘木の目利きがつくる、サステナブルな突板

HARIWOODの特徴のひとつが、「銘木の目利き」が関心サプライチェーンです。 原木の調達から突板製造、幅広い企画、流通、そして内装材・建具・家具への加工まで、それぞれのプロフェッショナル企業3社が連携してシリーズを構成しています。​​

  • 原木供給・突板製造:世界中の樹種を扱う中濃合板が、突板用・一枚板用の原木を選んだ木・製材。​
  • 突板製造・管理・流通:信輝が全国ネットワークで突板流通と木質化粧板の提案を担当。​
  • 突板加工・製品化:板蔵ファクトリーが、150樹種・7000枚以上の一枚板在庫を背景に、HARIWOODを内装建材や家具へ加工しています。​​

従来の突板市場では選木から外れていた「節や杢のある原木」も積極的に活用し、個性豊かな木目をデザインとして活かすことで、木材資源の有効利用とサステナビリティ向上につなげています。

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豊富なバリエーションと仕様

HARIWOODは大きく「ボードタイプ(HARIWOOD Board)」と「シートタイプ(HARIWOOD Cloth)」の2系統があり、用途や仕上がりイメージに合わせて丁寧な仕様を選べるのが特徴です。​​

HARIWOODボード(ボードタイプ)

ボードタイプは、下地を選ぶ化粧板タイプで、突板の厚みに応じて「薄(薄0.2mm)」と「厚(厚0.55mm)」の2シリーズがご用意されております。​

  • 薄さ:厚み約0.2mmの薄突き。 内装壁材・天井材・扉面材・家具前板などにおすすめ。​
  • 厚み:厚み約0.55mmの厚み。カウンター、造作材、家具天板など、より「木の存在感」を出したいシーンに適しています。​

下地は2.5mm/4mmの合板・MDF、さらに6mmダイライト(不燃下地)まで選択可能で、用途に合わせた厚みや加工性を確保できます。 樹種は、国産材のスギ・ヒノキ・ナラ・ケヤキ・トチ・カバなどから、ウォールナット、チェリー、チーク、ゼブラウッド、バーズアイプルメープルなどの銘木まで、多数のカテゴリーが多岐にわたります。

貼り方もスリップマッチ、ブックマッチ、ランダム、ロータリーなどから選ぶため、同じ樹種でも見せ方によって内装の印象を大きく変えられます。 塗装は「無塗装」「クリア」「着色」に加え、HARIWOOD板限定で藍染仕上げも選択可能で、伝統技法を取り入れた表現も楽しめます。​

HHARIWOOD Cloth(シートタイプ)

HARIWOOD Clothは、クロス下地の「不燃対応・曲げられるシートタイプ」で、突板厚みは約0.2mmの薄突きです。 壁紙のような感覚で施工できるため、既存の内装を大きく壊さずに、空間を一気に“木質化”したい場面に向いています。​

  • 不燃対応で、商業施設やホテル、高級住宅の共用部などにも使いやすい仕様です。​
  • ルーバーや曲面壁など、形状の自由度が高いデザインにも合わせやすく、空間設計の幅を広げてくれます。​

裏面は「クロス」と「粘着シート」から選べ、粘着シート仕様なら金属下地にも貼れるため、エレベーターホールや什器のリニューアルにも応用できます。
粘着シートは国土交通省不燃認定(NM-5284(2):金属板下地限定、NM-5285(2):アルミ合金板下地限定、NM-4859(1):金属板除く不燃下地)。
アルミ合金板は厚さ0.5~20mm・質量1.35~56.4kg/㎡の特定合金(1050,1060等)でアルマイト加工推奨。
クロスは不燃NM-5284(2)、準不燃QM-0606(金属板除く準不燃下地)。これにより、非住宅施設の防火基準をクリアした本格木質内装が可能。 樹種バリエーションは、岐阜県産のスギ・ヒノキの集成材をはじめ、ホワイトオーク、ホワイトアッシュ、マホガニー、ウォールナット、チークなどの定番材もラインナップされています。

SDGsとHARIWOODの取り組み

HARIWOODは、シルエット意匠材にとどまらず、「SDGsの視点から開発された銘木突板シリーズ」という明確なコンセプトを持っています。​​

  • 従来の突板市場で選木から漏れていた「個性的な木柄」の原木を積極的に使い、材料ロスを削減。​
  • 広葉樹や地域材(国産スギ・ヒノキなど)の積極的な活用により、国産材の循環と森林の維持・再生に貢献します。​
  • 石油由来の木目シート等から、自然由来の突板への代替を進めることで、ニュートラルな建材選択を後押しします。​​
  • 伝統的な木工技術や塗装技術(例:藍染)を継承し、次世代の職人育成や地域の雇用創出にもつながっています。​​

突板という素材を通して、「森をどう協議、どう未来につなげるか」というストーリーまで含めて提案できるのは、板蔵ファクトリーならではの強みです。​​

リニューアルしたWEBページとオンライン見積り

今回のリニューアルでは、HARIWOODの公式ページがじっくり整理され、シリーズのコンセプトや仕様、採用事例がより分かりやすくなりました。 ついでに、WEB上で簡単にシミュレーションできる「HARIWOODのお見積りサイト」も整備しておりますが、これまで手間のかかる突板の見積り作業を、オンラインでスムーズに進められるようになりました。​

  • 樹種、サイズ、下地、貼り方、塗装などを選ぶでいくと、おおよその仕様と条件が整理できるので、設計や見積りの初期検討にも便利です。​
  • 板蔵ファクトリーのショールームでは、実際のHARIWOODサンプルもご覧いただけるので、質感や表情を体感しながら計画できます。​​

板蔵のスタッフとしても、設計者・工務店・家具屋さんとの打ち合わせの場で、HARIWOODの世界観やサステナブルなストーリーを共有しやすくなったと感じています。 図面上の記号や品番だけでは伝わりにくい「木の表情」や「背景にある想い」を、一緒に届けられるツールが整ったリニューアルとは言えません。​

HARIWOOD(貼りウッド/ハリウッド)の詳細な品揃えや仕様、最新情報は、板蔵ファクトリー公式サイト内のHARIWOODページに詳しく掲載していますので、ぜひこちらもご覧ください。