【もくログVol.56】 鵜松明樺

こんにちは。


今日はこの木をご紹介。
皆様読めますでしょうか?

鵜(う)松明(たいまつ)樺(かば)
普通によむと「うたいまつかば」という風に読めますよね。
実はこんな漢字がついたのにも訳があるのですが、この漢字で「ウダイカンバ」と読みます。
別名で「真樺(まかば)」ともいいますが、正式にはウダイカンバが和名です。
一般的にもまだ聞き馴染みのあるマカバという名前で弊社も樹種名を公表しています。

北海道や東北などの比較的寒い地帯に生育している木で、北海道では「広葉樹の女王」とも呼ばれるほど優秀な材料です。

材は反りが少なく安定していて、白く赤身はサクラにも似た色と光沢のある材で人気を博しています。
また、カバノキ属の材はテーブルサイズが安定的にとれるほど大きくなることは少ないのですが、マカバはその中でも比較的大きくなり、テーブルサイズの幅がとれるものも少なくありません。

ちなみにカバノキ科カバノキ属というと「ミズメ、シラカバ、ダケカンバ」
このあたりはテーブルとしても知名度はありますが、マカバほど大きくなることはなかなかないと思われます。



さて、ではなぜこんな「ウダイカンバ」という名前がついたのでしょうか。

漢字からなんとなく察すると鵜をとる時に松明として使った木というようになんとなく推測できますよね。





その通りなのですが、実はウダイカンバの皮には油分があり、濡れていてもよく燃えるといわれうほどなので、その樹皮を燃やし明りとして鵜飼に使ったことから鵜松明樺とつけられたといわれています。それが訛りだんだんと「ウダイカンバ」となったということです。

他にも雨でも松明として使えるということから「ウダイカンバ」となったという説もあります。
どちらにして、樹皮が松明として使えるほどよく燃えるからこの名前になったことが伺えますよね。

板のご紹介

さて、板のご紹介です!!

こちらは890~1070の幅でしっかりテーブルサイズがあります。
耳のあたりには杢が入っていて、形も少し動きのある一枚板らしい一枚です。

よろしければ、ぜひお問い合わせをお願いします!

今日はこの木の紹介でした♪