【気になる質問】
Q:乾燥してないと使えないんですか?
板蔵の在庫検索から、気にいって頂いた何枚かの板の中に「半乾燥材です」と書いてあるため、このような質問をいただきました。
実際には「※天然乾燥を基本としているため、品番の前2桁が29.30.31の板は半乾燥材となっております。」と担当者からの一言で書かせて頂いております。
そうです。
一枚板は、乾燥していないと使えません!
伐採するまで水をたくさん吸っている木は、伐採された後運び出され、製材され、板となり、市場にならび、弊社までたどりつくのですが、その段階ではまだまだ水分をもったままです。
弊社のもとまできても最低でも2年以上は乾燥させなければなりません。(サイズにより、長い期間乾燥が必要な板もあります)
では、なぜ乾燥させないといけないのでしょうか。
それは、板が反ったり割れたりしてしまうからです。
一枚板に反りと割れは付き物ですが、乾燥したものとそうでないものはだいぶ差があります。
こんなことがありました。
「幅800ギリギリで買ったはずなのに、今計ってきたら780だった」
これは一年前買った板をたまたま計りなおしたらこんなことになっておりました。
反ったり、割れたり、縮んだり、生き物なので動いてしまいます。
しかし、お客様の元に届いてからそのような事になってしまっては大変です。
ですので、弊社では乾燥していない板は売りません。
(自分で乾燥からしたい!というお客様には販売させて頂いております)
また、弊社は天然乾燥で板を乾燥させておりますが、人口乾燥させるという手段もあります。
じゃあ、人口乾燥に入れればいいんじゃないの?
というわけでもないのです。
買ったばかりの水分が多い状態で無理やり乾燥させると、木にとってかなりストレスがかかってしまいます。
入る前までは割れていないけど、乾燥機に入れたら、急激な乾燥に耐えれず板が割れてしまった。
なんてことも少なくありません。
せっかくご購入頂いた板は取り返しがつかなくなってしまいます。
ですので、そういったリスクを少しでも避けるため、弊社では天然乾燥で、じっくり2年以上乾燥させたものを推奨しております。
ぜひ皆様のご理解をいただければと思います。