【気になる質問】
Q:どうして一枚板は高いの?
飛び込みでお店にいらっしゃったお客様から・・・
「やっぱり一枚板はどこいっても(他の店を見ても)高いよね~」
と、そんな声を頂くことはままあることです。
お客様の認識もその通り、一枚板は基本的に高い買い物です。
では、なぜ高いのか。
今日は筆者なりにまとめてみました。
1.板になるまでに時間がかかる。
一枚板は天然木です。
当然のことながら、木は何十年、何百年という時間を要して成長します。
テーブルとして使えるサイズになるまでに、樹種にもよりますが、何十年は当然、何百年という木がテーブルの板となるのもおかしくありません。
それを切り倒し、運び、そして、製材します。
この工程を全て自分のところで行う方もみえますが、基本的にはひとつひとつの工程で人が変わり、当然お金の動く話となります。
製材されたら、板となります。
板となれば、ここでも何度もいっておりますが、乾燥が必要となってきます。
弊社であれば最低でも2年以上をみております。
もちろんその間に管理をしなくてはならないのです。
2.仕入れの目利きが必要。
板を仕入れる際に、形やサイズ、欠点を確認することは絶対条件です。
基本的に求められる形やサイズは決まっているので、欠点が少なければ当然欠点の多いものよりも値は上がります。
当然一般的にお客様に求められるものなので、仕入れるときの目利きは本当に大事なのです。
また、こんな事を聞かれることがあります。
「同じ樹種、同じサイズなのに、どうして価格が2倍も違うの?」
これは仕入れたときのタイミングが違ったりすると起こりえたりします。
大体の相場は決まっていても必ずこの価格だと決まってはいないため、いかに仕入れるかでお客様に届けれる価格が違ってきます。
3.加工に技術がいる。
原木から製材、原板から加工するには技術がいります。
同じものは二つと無いため、既製品のようには作業できません。
その木をみてひとつひとつ、経験のある職人が行います。
ひとつひとつ手をかけているので、当然手のかけ具合も変わり、価格も機械で出すようにはうまくいきません。
既製品ではなく、自然が作り出したものだからこその手間や技術が必要となってくるため一枚板は高いものとなっているのです。
高いものではありますが、それ以上に魅力あるものでもあると思っております。
大事に使って頂ける一枚をお手元における価格でご提供できるよう
今後も板蔵は頑張っていきたいと思います。