神代を生きている木のお話。

こんにちは。


突然ですが皆さん、「神代木」ってなんだかわかりますか?



なんとなく名前を聞いただけだと、神聖な、高貴なイメージがありますよね。

実はあながち間違いではありません。


神代木とは、土や水の中に埋っていた木が何らかのきっかけで掘り起こされて出てきた木のことをいいます。

もちろん、人間も意図的に発掘はできませんので、開発中の土地や工事等で偶然発見されて出てくる場合がほとんどのようです。
木からすれば土の中で分解される途中に掘り起こされているような状態です。

そして、神代となると、実は本来の色とは少し違ってきます。
どのように違ってくるかというと、本来の色とは違いワビサビ色に変わってくるのです。

言ってるだけでは判りにくいと思うので、比較写真を作ってみました。

合計3樹種の写真を準備しました。


ケヤキ・ニレ・タモです。



この中ですと、一番分かりやすいのはやはりケヤキでしょうか。
しっかりとしたオレンジ色が、神代の方は灰色になっているのが分かると思います。



ニレは本来どちらかというと白黄色に近い色合いですので、実物で見分けるのはなかなか難しいのですが、この写真では色みがしっかりと違うのが判りやすくとれました。
神代の方がしっかりと灰色になっているのが見てとれると思います。



タモも判りにくいとは思いますが、少しおとなしい色になっているのが分かりますでしょうか。

このように大体が灰色、ワビサビ色に変化しているのです。

弊社でも一枚板としてご提案できる神代木を何枚かもっております。

偶然掘り起こされて、その丸太が一枚板がとれるサイズとしてしっかり残っていて、またその少ない確立のものがここまで出回ってきてとなると、本当に限りない偶然の中でここにあるんだなぁといつもしみじみ思っております。

この偶然が重なり板となった神代の板をぜひ一度見に来て下さい!