今日は完成までを追え!ということで、とある建物に納品させて頂いたブビンガとスギをご紹介したいと思います。
とある建物を改築し、そこに板を納品させて頂くということで、実は2018年に納品場所である建物(改装前)を取材させて頂いておりました。
その写真がこちら。
改装前ということもあり、土壁に上を見上げれば光が透けて見えるというなんとも改築後が浮かばない建物でしたが、この建物にのちのちブビンガ2枚、スギ1枚の板を納品させて頂きます。
売れることない!と眠っていたブビンガ
さて、納品させて頂いたうち、まずは「ブビンガ」から迫っていきたいと思います。
納品させて頂いたブビンガは実は2枚。
それも長さ6m、幅1.2m以上、厚みも10cmほどある大きな板を納品させて頂きました。
お客様にはふらっと板蔵の倉庫に足を運んでいただき、
「ピアノの下に置きたい」
ということでなんとも聞いたことのない爆弾発言でブビンガを2枚選ばれたそうです。
一般的にテーブルとして使われる一枚板を「床として使いたい。」という問い合わせで営業マンは最初は何を言っているのか分からなかったそう(笑)
また、選ばれたブビンガは担当の営業マンが以前そのブビンガを見て、「絶対売れるはずがない」と思ったことがある板だったそうです。
が、なんのなんの売れました(笑)
そんなスケールの大きい話はまだまだこれから問題があります。
加工に難航
板が売れたはいいものの、これだけの大きなサイズを加工するとなると、実は簡単にはいきません。
ましてやブビンガのような硬い木で、長さも幅もある板を加工できる機械は全国的にみても少ないのです。
当然岐阜県内にはなく一番近い所にあった滋賀の一カ所に加工を依頼。
ただ、小口のカットと加工は弊社で行っており、これも一苦労。
硬く厚みがあるためどうして刃がそれてしまい、実はは綺麗にカットはできていないのですが、半分はうまるということで了承を頂いて出来る範囲で仕上げています。
やっとの思いで加工した2枚は営業担当本人が最後に丁寧にオイルで塗装。
加工はひと段落しました。
搬入にも一苦労
さて、続いては搬入でも一苦労。
長さも幅も厚みもある重い板を動かすのは本当に大変です。
板蔵から6人、現地で4人、+ 野次馬数名で、搬入しました。
大人10人でも持つことは難しいので、ホイストや道具をうまく使いながらちょっとずつ、ちょっとずつ搬入しました。
これだけ大掛かりだと搬入に要する時間はほぼ1日作業でした。
納品から完成は1年後
ブビンガは台として納めたため、そこから建物をつくっていくことから、納品後すぐに写真を撮りにいくことや、施工例として扱うことが難しく、
時が過ぎ…
建物が完成したのが1年後。
建物も綺麗に変わり、おしゃれに!
ちなみに建材も板蔵の運営会社であるヤマガタヤ産業が納めさせていただきました。
肝心のブビンガのコンサートホールは‥‥
思わず息を呑むような綺麗で迫力あるコンサートホールになっておりました!
この赤色が高級感を誘っていますよね。
また、一枚板は長さや幅があるとさらに迫力や重厚感がでて圧巻です!!
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