こんにちは。
今日は、「完成までを追え!」ということで、とあるお客様の「板を決めるところから、完成し納品するまで」の流れをご紹介させて頂こうと思います。
きっかけは無垢デザインフェア
最初のきっかけは5月に開催された無垢デザインフェアにご来店頂いたことでした。
その際にはサクラやトチなどを見て頂き、最初は「ヤマザクラ」をご提案させていただいたのですが、その板が少し幅が狭かったのと、床に対して色が濃すぎたこと、また商談が被ってしまったことなど相まって、残念ながら断念して頂くことに・・・
そこで話は一旦途切れたのですが、
たまたま出合った一枚を再び提案
お客様の担当営業であるKさんが、たまたま出合った1枚の板。
「ソフトメープル」を再度ご提案させて頂く事で、縁が繋がりました。
その板は杢もよく、耳のあたりには少しスポルテッドも入っている綺麗な一枚でした。
ご連絡をさせて頂いてから、すぐに二度目のご来店を頂きました。
板をご案内させて頂くとご夫婦お二人とも目の色が変わり
「これはいい!」と!
お話を伺うと、旦那様のご趣味がギターのようで、杢にも大変興味をもたれているとのこと。
メープルでここまで綺麗に全面に杢が出ている板を珍しく、またスポルテッドが少し入っているのもやはり好きな人には価値のあるものですので、その点もお客様にいろいろ説明させて頂きました。
一部アオが入っているところもあったのですが、その点も説明し、ご理解を頂きます。
原板は夢が膨らむ
その場で、板を見ながらどこを使うかを打ち合わせ。
この板は3mあり、お客様は1.7mぐらいの長さのテーブルをお求めだったので、どの部分をテーブルとするか相談します。
実際に物をみているので、この欠点の部分は入れたくないけど、この耳の感じは入れたいなど、いろいろ出てきます。
また、3mある板のテーブルとして使わない余っている部分をみて
「二階の小さいテーブルとして使いたい!」
と奥様。
「そのテーブルの近くにギターを置いたりするのもいい」
と旦那様。
ご夫婦揃って夢が膨らんでいく姿を間近で見ていて、こちらとしてもやはり夢のあるいい仕事だと実感しました!
営業Kさんもそんなお客様に打たれてか、いつも以上の熱量で熱く語っているのが分かりました。
お客様も同じぐらいの熱量で賛同して下さったり、聞いて頂けるので、またこれが嬉しくて、とても楽しい商談となりました(笑)
次回に、続く
今回は現物を見て頂いて、少し板の加工の打ち合わせをして終了しました。
営業Kさんはその後、30分もたたないうちに「削った姿」をできるだけ早く見せるため板を積んで加工に持って行きました(笑)
しかし、一筋縄ではいかなかったのです。
次回はその後の加工から完成までの話。
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